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風転

本日「風転」読了。

久々に花村萬月を読んだ。
この文庫本はかなり以前に購入したものだったのですが
上中下巻というボリュームのため、
何となく億劫で、後回しにしていたのであります。

簡単にあらすじを紹介出来る内容ではないので
(というかまとめる才覚がないのか…)
Amazonより内容の紹介を拝借させていただく。
 ヒカル、18歳。大学受験に失敗し、
 やり場のない鬱屈に日常は支配されている。
 親に内緒で初めて幻想加速器を手に入れた。
 黄色いオートバイ、 CB400SF。
 ある日、有名作家である父の盗作事件が発覚。
 やがて鬱屈が臨界点を超えてしまう…。そしてヒカルは旅立った。
 一匹狼のヤクザ鉄男とともに愛車に跨がり、風に吹かれて転がって。
 剥き出しの魂たちよ、何処を目指す!?
 新しきモラルの楽園か、明日なき倫理の煉獄か。

実際、これだけの文章では全く伝わらないのだが…。

父親殺し、堕胎、自殺、暴力、ヤクザ、愛憎、裏切り、、、
負の要素が微妙なバランスを保ちつつ、
それぞれの生き方を全うしていく姿が描かれている。
主人公の少年の成長、それにまつわる各登場人物の物語。
ラスト周辺では、思わず落涙しそうになった。
本当に良い作品である。


花村作品は、かなり恥ずかしい描写も多い。
それは作者自身も自覚しているのだと思う。
けれども、小説だからこそ、
普段口に出来ない恥ずかしい言動も書けるのだろう。
読者側も、少しの羞恥を感じつつも
一方ではカッコいいと感じでいる。
この辺の心をくすぐるあたり、巧いなぁと思う。

また、久々に花村萬月の小説買おうかなぁ。

by lasa66 | 2009-01-21 23:12 | ◆本祭 | Trackback | Comments(0)

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